脳ドックexamination with mri,mra,etc.to check for aneurysms and other problems

当健診所は、平成3年広島県で初めてMRI(磁気共鳴画像)による脳ドックを開設いたしました。
年間約2,000人の「脳の健康度」を検査しています。
無症候性脳血管障害、脳動脈瘤、脳腫瘍などが発見され、迅速な治療により、
短期間の入院や治療で現場復帰された方が、多くいらっしゃいます。
脳ドックで、脳の状態を具体的に調べ、危険因子(高血圧、糖尿病、高脂血症など)を積極的に治療し、
健やかな生活を継続していくよう脳の健康管理に努めています。
是非一度、脳の健康チェックをしてみてはいかがでしょう。

コース・料金一覧(税込)

脳ドックコース レギュラー アドバンス アドバンス
スペシャル
脳ドック料金 29,700円 35,200円 39,600円
撮影時間 約15分 約25分 約30分
頭部MRI
頭部MRA
頸部MRA
頸部MRI
午前中 検査項目 血液検査
血圧測定
視力検査
尿検査
身体計測
心電図検査
胸部X線検査
聴力検査
認知症スクリーニング
頸動脈超音波検査
内科診察

人間ドックと同日に脳ドックを受けてみませんか。

セット料金はこちらからご確認ください

レギュラーコース
(頭部、脳下垂体、頭部血管検査コース)

MRI+MRA(頭部)検査

1.

脳の形をみる画像
認知症の原因にもなる脳の委縮や、欠損像などを観察します。

矢印下

2.

脳の成分をみる画像
脳脊髄液などの水分の多いところは白く描写され、脳実質はその部位に適した濃度で描写されるかどうかなど、成分変化を観察します。

矢印下

3.

脳梗塞に対して敏感に描写する画像
特に脳梗塞(脳血管障害)に対して、微少なものまで描写し、無症候性脳血管障害(一般的にはかくれ脳梗塞とも言われています。)などを判定します。

矢印下

4.

脳内微小出血を描写する画像
脳内微小出血と血管周囲腔の拡大を区別判定に役立つ画像で、脳ドックガイドラインに沿って撮影を追加しました。

矢印下

5.

脳血管撮影(MRA検査)
造影剤を使用せずに、脳の血管を描写します。この撮影により、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤や、脳血管狭窄、脳動脈硬化、脳血管奇形などを観察します。

矢印下

6.

脳下垂体をより詳しく映し出す画像
脳下垂体は、体の調節をする大切なホルモンが分泌されるところです。周りにも多くの神経があり、異常があると利尿障害やホルモンの障害、また視力障害などをおこすこともあります。この脳下垂体を細かく断層撮影して異常がないかどうか判定します。

アドバンスコース
(レギュラーコース+頚部血管撮影)

MRI+MRA(頭部・ 頚部)検査

上記のレギュラーコースに頚部血管撮影を追加します。
脳血管にいくまでの頚部の血管を撮影します。成人に多い頚部内動脈の狭窄の有無などを観察します。この頚部血管に異常がある場合、脳に影響を及ぼす可能性が大きく、早期チェックをお勧めしているコースです。

アドバンス スペシャルコース(脳ドック学会推奨検査)
(アドバンスコース+頚動脈超音波検査+認知機能スクリーニング検査等)

MRI+MRA(頭部・ 頚部)検査

上記のアドバンスコースに頚動脈超音波検査・認知機能スクリーニング検査・胸部X線・聴力検査を追加します。
頚動脈超音波検査は頚動脈の狭窄や動脈硬化による石灰化や脂質成分の塊(プラーク)の有無、線維性被膜の形状を評価する検査です。
認知機能スクリーニング検査は認知機能スクリーニング CADi(iPADとヘッドホンを使用)を使って、画面タッチで出来る検査方法です。

オプション

頚椎MRI検査(脳ドック受診者限定)
頚椎MRI検査の写真

ご希望の方は、オプションにて頚椎MRI検査を選択してください。
頚椎および頚髄(神経)の鮮明な画像を得ることができます。首、肩、腕や手の痛みやしびれは、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどが原因となることがあり、その評価をします。
オプション料金:16,500円(税込)(実施日:月~金・土)
※ご希望の方はお電話にて事前の予約をお願いいたします。

認知機能スクリーニング検査

ご希望の方は、オプションにて認知機能スクリーニング検査を選択してください。
認知機能スクリーニングCADi(iPADとヘッドホンを使用)を使って、画面タッチでできる検査方法です。簡便でプライドを傷つけない認知症検査です。一度お試しください。
オプション料金:1,100円(税込)

脳卒中の予防

脳卒中は予防できます。
高齢化社会を迎えた現在、健康で豊かな人生を送る為に「健康」は最も大切なものです。がんや心臓病に対する健康管理「人間ドック」は、皆様の生活の中に浸透してまいりましたが、ここでもうひとつ欠かすことのできない重要なものがあります。それは、脳の健康管理なのです。

一般に突然おこる意識障害や四肢の麻痺、失語症などは、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などの脳血管障害がその主な原因で、これらを総称して「脳卒中」と呼んでいます。脳卒中は現在、がん、心臓病とともに三大死亡原因のひとつで年間十数万人が亡くなっています。また、死にいたらなくても重度な後遺症を残し、社会復帰への断念を余儀なくされた方々を含めると年間の発症件数はさらに増大します。また、徐々に進行する多発性脳梗塞や脳血流の低下は、「認知症」の原因にもなります。高齢化社会を迎えた現在、有意義な人生を送るためには脳の健康にも関心を持たなければなりません。

<40歳以上の3割に異常所見>

統計では、40歳以上で普段は健康だと思われている方の29.8%に無症候性脳血管障害(自覚症状のない脳梗塞)を含め、何らかの異常所見が指摘されております。またその指摘の度合いは、加齢とともに増加していくのです。

<突然ではない!>

働き盛りの人たちを突然襲う脳卒中。しかし、本当に突然と言えるのでしょうか。例えば、クモ膜下出血では、その原因のほとんどが脳動脈瘤(血管にできるコブ)の破裂によるものですが、その瘤(コブ)自体、突然に出来て破裂するものではないのです。最初はごく小さい状態から徐々に大きくなり直径5ミリ以上になると破裂しやすくなります。そうなる前に発見し治療すればクモ膜下出血は未然に防げるのです。さらに血流状態、血管異常、脳実質の変化をいち早く知ることで脳出血や脳梗塞は予防できるのです。決して突然ではないのです。